<実は…>中国語と英語を比べると中国語の簡単さが見える!

中国語は自動詞と他動詞を分ける必要がない

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英語で重要となってくるのは、自動詞と他動詞の識別です。

例えば…

I <looked at> the monkey.

I <watched> the TV show.

<look>は「自動詞」なので<at>という「前置詞」をつけなければ「〜を見る」という表現になりません。

しかし、<watch>は「他動詞」単語それのみでは文章が完結せずその後に必ず目的語をとります。ですから、単語一つで「〜を見る」という意味があります。

この自動詞と他動詞の違いは英語勉強をする日本人にとって非常に難しいところになります。<look>と<watch>どちらも「見る」という同じ意味なのに、片方には<at>をつけなければならない。もう片方は単語一つで「〜を見る」となるのか?を理解するのが難しいのです。

以下に例文をご紹介します。

妈妈  写  信  = お母さんは手紙を書きます

という文章です。

中国語で「写」は「書く」という意味ですが、単体では「書く」という自動詞です。この後に目的語がくれば「~を書く」という他動詞に自動的に変換されるのです。

ですから、英語のように一々、これは自動詞だから前置詞が必要だとか、他動詞だから後ろにすぐに目的語を取る、とか迷う必要はないわけです。

ついでに、S+V+Oという英語の基本文型と全く同じ分の構成であることも確認してくださいね!

英語の文法と全く同じことが分かると思います。一から文法を学びなおす必要もないので、これは中国語学習にとっつき易い一つのメリットだと思います。

では、音声付きで聞いてみて下さい。よりはっきりと文章構成を捉えられると思います。

中国語のS+V+Oを使った例文解説

では実際に中国語の文法を例文を使ってみていきましょう!

以下の例文のような表現ができます。

我    喜欢    他  =  私は彼のことが好きです (我=私   喜欢=好き  他=彼)
wǒ  xǐ huān  tā

他   看  书    =彼は本を読みます  (他=彼   看=読む、見る   书=本、書)
tā  kàn shū

このように、「好き」は「好き」、「読む」は「読む」という自動詞であり、その後に目的語がくれば「その人が好きである」とか、「本を読む」というように勝手に他動詞に変換されるのです。

非常に単純明快ですよね。

中国語全般的に言えることなのですが、「この場合はこう意味が変わります」とか「この場合はこの動詞は使いません」といったパターンが少ないのです。

パターンが少ないということは、1つのパターンで使い回しがきくということです。1パターンを覚えてしまえば色々なことが表現できる言語と言えます。

中国語における Be動詞 =「是」

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さて、次も基本表現の「これは〇〇です」という文章です。実は中国語にもBe動詞(と同じ働きをする単語)があります。英語で言うThis is a penの「is」にあたる部分ですね。

これは「是」となります。

これも非常に単純です。パターンが全くありません!

中国語におけるBe動詞は「是」しかないのです!

英語の場合ですと、「you」に対応するBe動詞は「are」ですが、「I」には「am」、「he」や「she」や「this」には「is」とそれぞれ変化します。しかし、中国語の場合は、あなただろうが、私だろうが、彼・彼女だろうが、何がきても次は「是」です。

楽チンですね。

ですから、「是」さえ使えるようになれば、今日からあなたもすぐに「これは〇〇です」「彼は〇〇です」「私は〇〇です」くらいの表現ならすぐにできるということなんです。何せ「是」だけ付ければ文章ができるのですから

以下に「これは鉛筆です」という例文をあげてます。文の構成を見て頂ければ、これも英語の基本文型S+V+Oと全く同じであることも分かると思います。これも3回ほどマネをしてみてください。発音に慣れればネイティブにも通じますよ!(^-^)

例文2

他   是  日本人    =彼は本を読みます  (他=彼   看=is(be動詞)  日本人)
tā shì rìběnrén

いかがでしょうか?

「This is a pen」 や 「I am Japanese」と全く同じ文章の構成なのが分かると思います。

これも中国語の学習を始めようとしている人、または中国語学習に対してアレルギーを持ってしまっている人にとって、勇気が湧くことではないでしょうか。

「是」は使い勝手の非常に良い言葉なのです!

中国語学習アレルギー克服の処方箋

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実は私は、大学時代第2外国語として、中国語を選んだばかりの頃、ものすごい中国語に対するアレルギーがありました。発音が微妙で、奇妙で、気持ち悪い言語だなという印象が先行しており、取っ付きにくさが大きかったというのが正直なところでした。

(もしこの記事を読まれている中国の方がいらしたら、気分を害さないで下さい。私が中国語を学習し始めた頃のゴク正直な個人的感想です…。)

しかし、前述で挙げたような「自動詞」と「他動詞」を英語のように細かく区別しないとか、Be動詞にあたるものは「是」しか存在しないということが分かったら、一気にアレルギーが解消しました。

なぜなら、中国語は英語よりもはるかに簡単であるということが分かったからです。さらに欧米の方に比べて、すでに漢字を知っているという大きなアドバンテージがあるということにも気づいたからです。

もし、あなたも中国語に対して、「難しい」とか「取っ付きずらい」というような感覚がある方は、是非、この知識を持った上で、再度中国語を見てみて下さい。

きっと、「あれ?」と拍子抜けするぐらいシンプルな文章構成になっていることに気がつくはずです。

もしかしたら、英語よりも早く上達してしまうかもしれません。

この中国語の勉強法を公開したら、他の中国語の文法などを細かくこだわって教えている学校や講師の方に怒られるかも知れないと思って迷っていましたが、少しでも中国語に取っ付きやすくなってもらいたいと思い公開しました。

あなたの中国語の進歩に少しでもヒントになればと思います。