中国語「是的」と「好的」意味の違い、 使える「是〜的」構文を徹底解説!
「是的」と「好的」は、どちらも肯定の意味があります。
一見同じような意味に見え混同しやすいですが、実は用途が違います。
また中国語には「是〜的」を使った文法があります。
「是的」と「好的」の意味の違いを理解し、「是〜的」構文を習得すれば、あなたの中国語レベルがさらにアップすること間違いなしです!
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「是的」と「好的」の意味ってどう違うの?
まずは、「是的」と「好的」の意味を知りましょう。
中国語 | 日本語 |
---|---|
shì de 是的 シーダ |
Yes・そうだ |
hǎo de 好的 ハオダ |
OK・わかった、いいよ |
では、「是的」と「好的」を一体どう使い分けたらいいでしょうか?
ここからはそれぞれの意味と使い方を解説していきますね。
- 「是的」=相手の意見や質問に認定、断定、承認の肯定的意思があります。
- 「好的」は、相手の物事に対する提案に同意し、賛同する意思があるります。
お友達に、「上海に住んでいるの?」と聞かれた時に、「いいよ=好的」とは答えませんよね。
「そうだよ=是的」と返事をします。
「餃子食べに行こうよ!」と提案された時に、「そうだよ=是的」とは答えませんよね。
こんな時は、「好的=いいよ」を使います。
このように、質問された時に「是的」を使い、提案を受けた時に「好的」を使うイメージです。
映画やドラマではよく、「是啊」「好啊」のように少しカジュアルな表現にしたり、「是」「好」のように、「的」を省略して使ったりすることもよく見られます。
それぞれ、以下のようなニュアンスになりますね。
中国語 | 日本語 |
---|---|
shì a 是啊 シーア |
そうだよ〜、そうなの〜 |
hǎo a 好啊 ハオア |
いいよ〜、そうしよ〜 |
Shì 是 シー |
そう |
Hǎo 好 ハオ |
OK |
日本語と同じように、その場の雰囲気や状況でニュアンスを使い分けることがありますが、意味としては全く同じなので、皆さんも慣れてきたら使ってみてくだいね!
「是〜的」構文を使えるようになろう!
ここから「是〜的」構文について解説していきますね。
「是〜的」構文は「〜」の部分を強調したい時に使う文法です。
この構文のポイントは、以下の3つです。
ポイント・文を強調して述べる効果を持つ
・強調したい目的語は、是〜的の真ん中部分におく
そして、以下が基本的の文の構成です。
それでは、具体的に何を強調して述べるのか?
「是〜的」構文は「時間」、「場所」、「方法」、「目的」、「理由」、「人」を強調する
見出しにも書きましたが「是〜的」構文が強調するのは「時間」、「場所」、「方法」、「目的」、「理由」、「人」です。
例えば、あなたが中国語を勉強したことをお友達に伝えます。
するとお友達はあなたに、“いつから勉強していたの?”と、“いつ”を強調して聞いてくるかもしれません。
そんな時、聞きたい事を強調して「是〜的」構文を用います。
いくつかの例文を見ながら、実際の使い方を見て行きましょう!
你是什么时候开始学中文的?
(あなたはいつから中国語を勉強していたの?)
ここでは、“什么时候”=“時間(いつ?)”を強調して聞かれていますね。
回答する時は、“什么时候”部分を入れ替えましょう。
我是从二月份开始学中文的
(私は2月から中国語の勉強を始めたよ。)
今度は場所を強調する場合を見ていきましょう。
你是在哪儿学中文的?
(あなたはどこで中国語を勉強したの?)
ここでは、“在哪儿”=“場所(どこ?)”を強調して聞かれていますね。
回答する時は、“在哪儿”部分を入れ替えましょう。
我是在北京学中文的。
(私は北京で中国語を勉強したよ。)
続いては人を強調する場合です。
你是和谁一起学中文的?
(あなたは誰と中国語を勉強したの?)
ここでは、“谁”=“人(誰?)”を強調して聞かれていますね。
回答する時は、“谁”部分を入れ替えましょう。
我是和朋友一起学中文的。
(私は友達と一緒に中国語を勉強したよ)
続いては、方法(どのように?)を強調する場合
你是怎么学中文的?
(あなたはどうやって中国語を勉強したの?)
ここでは、“怎么”=“方法”を強調して聞かれていますね。
回答する時は、“怎么”部分を入れ替えましょう。
我是看电影学中文的。
(私は映画を見て中国語を勉強したよ。)
ここまでの例文で、どのように活用するかイメージできましたでしょうか?
答える時は強調されている部分を置き換えるだけなので、とてもシンプルです。
実はこの「是」は省略してもいいのですが、「的」は省略できないので要注意です。
以下の例文を見ていきましょう。
我在北京学中文的
(私は北京で中国語の勉強を始めたよ。)
「是」を省略しても違和感はありませんね。
このように、ネイティブスピーカーはよりフランクに会話する為に、よく「是」を省略して使います。
では、以下の例文はどうでしょう?
我在北京学中文。
(私は北京で中国語の勉強をします。)
このように、“的”を省略してしまうと現在起きている出来事や動作が、未来の話になってしまいますので、気をつけましょう。
「是〜的」構文の会話例
最後に、この構文を使う日常会話を紹介します。
我最近去上海旅游了。
(私最近上海に旅行に行ったの。)
是吗,是什么时候去的?
(そうなんだ、いつ行ったの?)
三天前去的。
(三日前に行ったよ。)
跟谁去的?
(誰と行ったの?)
和家人去的。
(家族と一緒に行ったよ。)
真好,我也想去!
(いいね、私も行きたい!)
你上个月不是去了吗?
(あなた先月行かなかった?)
不是,我是半年前去的。
(違うよ、私は半年前に行ったの。)
那我们下次一起去吧!
(それじゃあ次回一緒に行こう!)
いかがでしょうか?
「是」を省略しながら会話をしていますが、これは実際によくある事です。
会話の終盤で、周さんが“我是半年前去的。”と、この時は「是」を省略しませんでした。
これは否定文であるからこそ、特に強調して話したいからですね。
「是」を省略されて、「是〜的」構文とわかりづらいかもしれませんが、原形は「是〜的」構文ということを忘れないでくださいね!
中国語「是的」の意味と使い方まとめ
それでは、おさらいをしていきましょう。
「是的」の意味は覚えていますか?
「是的」:そうだ
質問された時によく使います。
そして、この「是的」は構文としても使いますね。
「是〜的」構文の基本構成と3つのポイントを覚えましょう。
文の基本構成:
主語+「是」+目的語(強調したい事)+「的」
ポイント:
- 過去の出来事
- 強調効果
- 真ん中に内容を入れる
これさえ押さえておけばOKです!
一見難しそうな構文ですが、文の構成を頭に入れながら、過去のお話をする時に意識して使っていけば、すぐに習得できます。
最後まで、お読み頂きありがとうございました!
あなたの中国語の強みが、またひとつ増えますように。