【発音有】中国の干支は日本と違う?タイ・ベトナムにも干支がある?

みなさん日本の干支はご存知だと思います。

実は、中国にも干支はあります。

また、日本・中国に限らず、世界に干支はあります。

今回は十二支に関する日本とは異なる部分をお伝えしていこうと思います。

中国の十二支と日本の十二支との違い

ご存知の方も多いかと思いますが、元々この十二支は中国から日本に伝わったものです。

まずは、中国語でそれぞれの干支をなんと言うかをご紹介していきましょう。

 

干支 中国語
子(ね)
lǎo shǔ 
老鼠
ラオシュー
丑(うし)
niú 

ニウ
寅(とら) 老虎
ラオフー
卯(う) tù zǐ兔子
トゥーズ
辰(たつ) lóng龙
ロン
巳(み) shé 蛇
シャア
午(うま) mǎ 马
マー
未(ひつじ) yáng 羊
ヤン
申(さる) hóu zǐ 猴子
ホウズ
酉(とり) jī 鸡
ジー
戌(いぬ) gǒu 狗
ゴウ
亥(いのしし) zhū 猪
ジュー

中国では、農歴を根強く使用しているため、会話の中で干支に関する会話をすることがよくあります。

干支に関する簡単な中国語表現を覚えておくことで、よりスムーズに中国でコミュニケーションができるようになるでしょう。

「趣味はなんですか?」と聞くのと同じくらいの感覚で「干支はなんですか?」といった会話が交わされます。

では、干支を聞く際の具体的な中国語表現をご紹介しますね。

日本語 中国語
あなたの干支はなんですか? nǐ shǔ shén me 你属什么?
ニーシューシェンマ?
日本語 中国語
私は丑年です wǒ shǔ niú 我属牛。
ウォーシューニウ

こんな感じです。

簡単ですね。よく聞かれる質問なので答えられるとかっこいいですね。

アジア・アラブ圏にも干支がある?

干支は日本など東アジア以外に、タイ、ベトナムなど東南アジア、モンゴル、アラビアにまで、伝わっています。

十二支の動物は概ね中国と同じですが、国によって少し違いがあります。

例えば、こんな感じです。

「タイ」     兎⇨猫

「ベトナム」   牛⇨水牛  兎⇨猫  羊(ひつじ)⇨山羊(やぎ)

「モンゴル」   虎⇨豹

「アラビア」   辰⇨ワニ

ゆかちゃん
ゆかちゃん
ちょっと豆知識。。

干支にはこんな寓話があるんだって!
しょうちゃん
しょうちゃん
どんな話?聞かせて聞かせて?
ゆかちゃん
ゆかちゃん
ある日、お釈迦様が動物たちにこんなことを言いました。

「元日の朝に私の元に一番に早くきたものから順に、十二番目までの動物を一年交代でその年の守り神にする」

動物たちは守り神になりたいととっても喜びました。

ある時、猫がネズミに「お釈迦様は何日に来いと言ったっけ?」とたずねました。

ネズミは一日遅い日を伝えました。

その結果猫は十二支に入れませんでした。猫はたいそう悔しがったそうで
しょうちゃん
しょうちゃん
だから猫がネズミを追いかけるんだね!

少し違った角度から干支を眺めてみました。

干支の起源は?そもそも何なの?

干支(えと・かんし)は年、月、日や方角を表すために古くから中国で使われていたものです。

十干(じっかん)と組み合わせて、60種類あります。

十干(じっかん)とは
日にちを数えるための数詞です。
1ヶ月を上旬、中旬、下旬と10日ずつにわけて、その10日を単位にしたものです。
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
こう・おつ・へい・てい…と続くものですね。
十二支とは、
12年で天を一周する木星の軌道上の位置を示すための任意の数詞です。
一般的には年、月、日を数えるのにも用いられるものです。
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
これが十二支です。

私たちが使う「干支」とは、この「十二支」のことですね。

以下意味付きでご紹介しますね。

子(ね)子孫繁栄、財
丑(うし)転換、堅実
寅(とら)始まり
卯(う)動物の成長、家内安全
辰(たつ)生の活動、正義
巳(み)生命力、情熱
午(うま)農作、健康
未(ひつじ)作物が実る、安泰
申(さる)日照りや大火事を防ぐ、臨機応変
酉(とり)収穫、親切
戌(いぬ)安産、勤勉
亥(い)田の神、作物の神

十二支に動物が配置されるようになったには理由があります。

それは、その時代を支配する王朝が使う暦(日付)をさまざまな民衆にわからせて浸透させるためと言われています。

昔は字が読めない民も少なくありませんでした。

ですから、誰にでもわかりやすい動物名を当てはめたと考えられています。

中国の十二支・干支には豚があるんです。

そんな中国から始まった干支ですが、なんと中国と日本では違う動物が使われているそうです!

それが「豚」です。

亥(いのしし)の起源

日本の「亥(いのしし)」が「豚」なんですね、正確に言うと、日本が「亥(いのしし)」にしたんです。

なぜ、「亥(いのしし)」にしたのでしょうか?

諸説あるのですが、有力な説は以下のものと言われています。

ブタはイノシシを家畜化したものですが、日本ではこの「養豚」という習慣がなかったそうです。

森林が豊かな国である日本は昔から野生のイノシシがふんだんに狩れたようです。

なので、昔の日本には豚という存在があまり知られていなかった。

そのために、豚ではなく猪(いのしし)を使ったと言われています。

豚の起源

では、なぜ、中国やそのほかの国では、ブタなのか。

「豚」は野生の「猪」を家畜化したもので、いわゆる「養豚」したことによって生み出された動物なんです。

養豚は主に、10000年前中東から東ヨーロッパ、東アジア(現在の中国)で進められたそうです。

そのため、中国、イラン、といった国々では、「猪」ではなく「豚」が主流なんですね。

中国の干支、日本の干支比較まとめ

干支について様々な角度から見直してみたら色々な発見がありましたね。

中国から始まった干支ですが、いろんな国に伝来していきました。

伝来の過程で、その国の文化に合った動物が使われていることが分かりましたね。

これをきっかけに他国の文化や言語に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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