北京語と広東語ってどう違うの?中国語の標準語は?

中国語でも、北京語と広東語は違うって聞くけど、具体的にどう違うの?

北京語と広東語はどちらが標準語なの?などなど。。。

今回はそんな疑問にお答えしようと思います。

この記事で身に付けられること!
・北京語と広東語の具体的な違いを知ることができる
・その他、中国語の代表的な方言を知ることができる
・中国語の方言から、中国言語文化の多様性を知ることができる

北京語と広東語の違いとは?

まず初めに…。

中国語には、さまざまな言語が存在し、その中でも「北京語」「広東語」が1番使われているんです。

北京語は中国の北京で使われる方言で、北平語として親しまれています。

現代標準中国語は北京の発音を基礎として作られたものになります。

広東語は粤語の一方言で、広州・香港・マカオなど各国で使用されています。

欧米やオセアニア地域の中華圏では、主要な言語とされています。

以下、少しだけ北京語と広東語の読み方の違いを例で挙げてみましょう。

日本語北京語広東語
こんにちは你好
ニイハオ
你好
ネイホウ
さようなら再见
ザイジエン
再見
ゾイギン
ありがとう谢谢
シェシェ
多謝
ドージェ
香港香港
シアンガン
香港
ヘォンコン
お茶を飲む喝茶
ホーチャー
飲茶
ヤムチァー
私は日本人です我是日本人
ウォーシーリーべンレン
我係日本人
ンゴーハイヤップンヤン

カタカナ読みで表記していますが、結構違いますよね?

カタカナ読みではなくて、「你好」などの正しい発音が知りたい方は以下の記事から確認してみてくださいね。

ざっくりと言うと、北京語と広東語の地域的な大きな違いは以下の違いとなります。

一般的に広東語圏に在住している人々は北京語を聞き取ることができます。

逆に北京語圏の人々は広東語を聞き取ることができないことが多いようです。

北京語と広東語、音の種類と声調の違い

では、次からは、さらに具体的な違いを解説していきましょう。

ここでは各言葉の音の種類と、声調をご紹介します。

声調とは漢字・単語の発音アクセントを表すものです。

北京語広東語
<アクセント>
・声調4種類

<音の種類>
・声母21種類
・韻母39種類

<アクセント>
・声調9種類
※細かく分類すると声調は13種類

<音の種類>
・声母20種類
・韻母50種類

北京語と比べて広東語の方が声調の種類、音の種類も多いことが分かりますね。

北京語と広東語、発音の違い

上記で説明した音節や声調を発声する上で具体的な違いをご説明します。

漢字北京語広東語
香港シアンガンヘォンコン
你好ニーハオネイホウ

改めて、同じ漢字で北京語の発音・広東語の発音(カタカナ発音)で比較してみました。

2種類の言語を比較すると全く異なることがわかるのではないでしょうか。

漢字北京語広東語
没问题(大丈夫です)メイウェンティモウマンタイ

北京語と広東語、文法の違い

音節・声調の他にも文法の違いがあります。下記をご覧ください。

漢字北京語広東語
お先に失礼します我先走了我走先了

中国語の標準語は何?

標準中国語は中華人民共和国で使用されている普通話や国語です。

その他に、シンガポールやマレーシアなどで中国語の総称として使用されています。

各国で標準中国語は少しずつ違いますが、相互理解ができます。

北京語と言う人もいますが、厳密には違う言語で、標準中国語は人工的につくった言葉です。

中国は複数の民族が暮らす国であり、国土も広く、言語も地域によって違います。言葉に統一感がないため、国は国内で通用する言語をつくることを決め、1949年に共通語ができました。

標準中国語は北部地方の「北方語」をベースにつくられ、標準中国語と比べると北京語は下記の特徴がある。

  1. 巻き舌を使う発音が多い
  2. 話すスピード感がはやい
  3. 特有の言葉がある

その他中国語の代表的な方言は?

台湾語、上海語、閩南語、福建語、四川語、重慶語などなど

方言は大きく7つに分けられ「七大方言」と言います。

方言を簡単に表にまとめましたので参考にしてください。

分類通称主要都市特徴
・官話・東北
・北京
・天津
・西安
・成都
・南京
・普通語の基礎
・母語話者数は世界一
・台湾は国語と言い、表記は繁体字
・分類は1つだがそれぞれ地域で
訛りの差が大きい
・上海語・上海・国内第2位の方言
・表記は簡体字、濁音が存在する
・広東語・香港
・マカオ
・広州
・表記は香港は繁体字、広州は簡体字、マカオは両方
・タイ語やチワン語と関連がある
・古代中国語の名残がある
・台湾語
・閩南語
・福建語
・ホーロー語
・台湾
・廈門
・発音表記は注音符号などを使う
・湖南語・長沙・毛沢東の母語
客家・客家語・福建・華僑社会や台湾などで使われている
・江西語・南昌・客家語に近い

これで中国は大きな国で多民族国家のため、複数の方言があることが分かるのではないでしょうか。

字体の違い

また、書体も「簡体字」「繁体字」の2種類に大きく分けられます。

地域によって使用する字体が違うようですね。

字体主な使用地域
簡体字中国大陸
繁体字台湾・香港・マカオ

画数を減らした素早くかける漢字=簡体字

複雑で画数の多い面倒くさい漢字=繁体字

こんな風に覚えておくといいかもしれません。

北京語・広東語の勉強におすすめのツール

ここまで、さまざまな違いについて説明しました。

続いては、北京語・広東語を勉強するのにおすすめなオンライン学習をご紹介します。

Tandem

言語交換ツールを使用すれば世界中の北京語・広東語を知り尽くした人と出会えます。

言語を学ぶ上で大事なことや発音について学べます。

メッセージ翻訳機能を使用すれば、メッセージの解読・メッセージが簡単につくれます。

また、メッセージをピンイン変換してくれるので勉強になります。

発音に自信が持てない人におすすめです。

ボイスメモ・ビデオチャットで会話を楽しみ、同時に言葉を学びましょう。

アプリはモバイル版とウェブ版があり、無料でダウンロードができます。

アプリ版は以下からダウンロードできます。(あっ、ちなみに私はこの会社からは一銭ももらっていません笑)

Apple Store Google Play

北京語、広東語の違いまとめ

中国語には標準語、北京語、広東語などさまざまな種類があることがわかりましたね🎶

その中でも「北京語」「広東語」が1番使われているんです。

北京語は標準語にとても似ていて、北京語ができれば標準語ができると言ってもいいです。

香港・中国華南エリアでは広東語が通じやすいのでご注意をという感じですね。

中国語の標準語勉強方法を詳しく勉強したいという方のこちらのラインから友達登録してください。

中国語の勉強に関するお役立ち情報を無料でお届けいたします!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。