【発音有】中国語で「さようなら」「バイバイ」「またね」などの別れの表現は?
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中国語で「さようなら」など簡単な別れの言葉を知ろう!
もっとも使われる別れの挨拶は”再见”です。
日本語 | 中国語 |
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さようなら | zài jiàn 再见 ザイジェン |
中国語の”见“という漢字は、「見」の簡体字ですが、意味は日本語の「見る」とは違い、「会う」という意味となります。
その為、“再见”は、直訳すると「再び会う」という意味であり、日本語でいう「また会いましょう」「またね」という意味の言葉となります。
次に会う時が明確になっているときは、その会う時+”见“と挨拶する事もあります。
例えば、明日を意味する“明天(míng tiān)”+ 会うの”见“=明天见となり、意味は「また明日」となります。
日本語 | 中国語 |
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また明日 | míng tiān jiàn 明天见 ミンティエンジェン |
その他、午後を意味する”下午(xià wǔ)”、次回を意味する”下次(xià cì)”と組み合わせて、”下午见”「また午後に」、”下次见”「また次回」などと言ったりします。
日本語 | 中国語 |
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また午後 | xià wǔ jiàn 下午见 シァウージェン |
また次回 | xià cì jiàn 下次见 シァツゥジェン |
この”再见”や日時+”见”は、友達などの親しみがある相手以外にも、会社の上司、同僚や商談相手など、様々な相手に使える言葉です。
これを覚えておけば様々な場面での「さようなら」に対応する事ができますよ。
少しラフなさようなら
“再见”に比べ、ラフな表現となるのが、「拜拜(bài bài)」です。
日本語 | 中国語 |
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バイバイ | bài bài 拜拜 バイバイ |
こちらの言葉は、日本語のバイバイと同様に、英語由来の言葉であり、友達同士などの親しい間柄でつかわれる事が多いです。
上司や目上の人に使う言葉ではなく、日本語の「バイバイ」と同じような使い方をしています。
なお、発音が四声・四声となっていますが、英語由来という事もあり、必ずしも四声・四声とはなっていない場合も有ります。
中国語で状況に応じた別れの表現をできるようになろう!
別れの言葉は日本語でも、「さよなら」だけでなく、「お先に失礼します」「お疲れ様」など、色々ある様に、中国語にも色々な表現が有ります。
例えば、オフィスから出ていく時の言葉としては「我走了(wǒ zǒu le)」が有ります。
日本語 | 中国語 |
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外出します 帰ります |
wǒ zǒu le 我走了 ウォゾウラ |
中国語の「走」とい字は、日本語の走るという意味ではなく、歩くやこの場を離れるという意味です。
その為「我走了」を直訳すると、「私は(ここから)離れます」となります。
オフィスにまた戻ってくるのであれば、オフィスから一旦出ていくという意味になり、もう戻ってくる予定がないのであれば、帰りますという意味になります。
オフィスに、まだ同僚などが残っている中で、先に帰るような時には、先にを表す「先(xiān)」を付けて、「我先走了」と言います。
日本語 | 中国語 |
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お先に失礼します | wǒ xiān zǒu le 我先走了 ウォシエンゾウラ |
日本語にすると、「お先に失礼します」といった意味になります。
仕事の付き合いで使われる言葉として、日本語のお疲れ様にあたる「辛苦了(Xīn kǔ le)」があります。
日本語 | 中国語 |
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お疲れ様です | Xīn kǔ le 辛苦了 シンクウラ |
「辛苦」は大変なという意味があり、大変だった≒お疲れ様という意味になるのです。
この「辛苦了」は、お疲れ様という言葉が一般化している日本人の場合、少し中国語を勉強した人は、いつでもどこでも状況に関わらず「辛苦了」と言う方がいますが、中国人同士の場合、あまり使用する言葉ではありません。
その理由は、実際に、相手が本当に大変なことしていた事を理解して、その上で発する言葉だからです。その点は日本語の「お疲れ様」と少し意味合いが違うかもしれません。
例えば、日本の場合は、先に帰る人が「お疲れ様です」と周りの人に言いながら帰る事がありますが、このような場合には、「我先走了」の方が適しています。
部下などが残業して一生懸命業務を行っている様な場合であれば、「辛苦了」と声を掛けるのが適しています。
お店の人が良く使う言葉としては「慢走(màn zǒu)」があります。
日本語 | 中国語 |
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お気をつけて | màn zǒu 慢走 マンゾウ |
「慢」はゆっくり、「走」は歩くという意味の為、直訳するとゆっくり歩いてください≒気を付けて帰ってくださいという意味になります。
お店以外でも、友達が自分の家に遊びに来ていて帰る時などにも使う事ができます。
慢走と同じように使われる言葉として、路上小心(lù shàng xiǎo xīn)といった言葉も有ります。
日本語 | 中国語 |
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道中お気をつけて | lù shàng xiǎo xīn 路上小心 ルゥシャンシャオシン |
旅行や遠く後に移動する人に対して使う言葉として、「一路平安(yī lù píng ‘ān)」があります。
日本語 | 中国語 |
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道中、何事もありませんように | yī lù píng ‘ān 一路平安 イルゥピンアン |
この言葉は、道中ずっと何事もなく無事に有りますようにという願いが込められた言葉になります。
中国語で別れの言葉に対して返答できるようになろう!
今まで紹介した言葉に対して、返答はどの様にするかというと、「再见」や「時+见」や「拜拜」に対しては、同じ言葉を返答します。
これは日本語でも同じような感覚です。
「またね!」と言われたら「またね」と返す、「バイバイ」と言われたら「バイバイ」と返すといったわけです。
次に「我先走了」に対しては、日本人の感覚としては「辛苦了」と返答したくなりますが、その状況が適切ではない場合は、「再见」や「時+见」と返答する事で問題有りません。
尚、「辛苦了」と声を掛けられた場合には、「そんなこと無いです」という意味の「没有(Méiyǒu)、没有」か、相手も一緒に大変な思いをした状況であれば、「あなたも大変でしたね」という意味の「你也辛苦了(Nǐ yě xīn kǔ le)」と返答します。
日本語 | 中国語 |
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そんなことないです | Méiyǒu、Méiyǒu 没有、没有 メイヨウ、メイヨウ |
日本語 | 中国語 |
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あなたもお疲れ様でした | Nǐ yě xīn kǔ le 你也辛苦了 ニィイエシンクゥラ |
そして「慢走」に対する返答ですが、「お気をつけて」と気遣いの声を掛けてくれているので、感謝の意味を込めて「谢谢(Xièxiè)、再见」と返答しましょう。
日本語 | 中国語 |
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ありがとう | Xiè xiè 谢谢 シェシェ |
店員さんから言われた場合には、日本で帰り際にお店の人に「とても美味しかったです」と言って帰るような感覚で、味やサービスに足して一言言ったりするのも良いです。
感謝の返答をするのは、「一路平安」に対しても同じです。自分の身を気遣ってくれているわけですから、「ありがとう」と返答する形になります。
まとめ
別れの言葉だけを見ても、数多くの種類がありますが、言葉は違っても日本語と似たような感覚で使える言葉もたくさんあるかと思います。
例えば、日本語の「お疲れ様」、中国語の「辛苦了」という様な言葉は、英語には全くないものであり、この様な点に気づくと、中国語がより身近に感じられるのではないでしょうか?
また、そんな別れの言葉の中にも、日本語とは微妙なニュアンスの違いや、日本語では別れの言葉として、まず使う事が無い四字熟語などを上手く使いこなせるようになると、中国語レベルが高まった様に感じられるかと思います。
なお、今回紹介できなかっただけで、お別れの言葉は、まだまだ有ります。
お別れの言葉が数多くあるという事は、それだけ、自分の状況に応じて表現を変える事が出来るという事ですので、「再见」「拜拜」だけでなく、より多くの別れの言葉を覚え、自分の気持ちをより表現できるようになってください。